こんにちは、リストランテ サワダのホール兼ブログ担当のサワコです
いま目の前にあるモノは今年になってナス科である事を知った、ジャガイモ。
ではあるけれど馴染みのあるジャガイモと随分かけ離れたビジュアルの、初めてなら「ジャガイモ?」と考え込んでしまいそうな、紫紺の《 シャドークイーン 》。
水に溶けるけど油には溶けない青紫系の色素は、強い酸を合わせるとピンクに発色。
色に面白い特徴を持ったジャガイモ。
2024年9月の一品目は、このシャドークイーンから作る《 紫のヴィシソワーズ 》。
当初の意気込みで「 紫なだけのジャガイモスープにはしない 」と決めた試作は、直ぐに行き詰まり。
色を除けば概ね普通のジャガイモ。
繊細な味を活かすことが思った以上に難題。
濃度を変えたり、ミルクとのバランスを調整してみたり。
辿り着いたのはスープの味を邪魔せず、さり気なく高めてくれる《 引き立て役 》なる食材との組み合わせ。
「やっと一皿目出来た….」とシェフが漏らした一言は、先の長さに気が遠くなっているのか?達成感によるものなのか?
一皿目の試作から随分苦労された様子だけれど、想像通りじゃない料理を作りたいという強い思いがあって、妥協出来ず。
さて!次はシェフの得意分野(サワコが勝手に言ってるだけ)、カルパッチョの試作です(^^)
ゴールが見えなくて心が折れそうな時、支えになるものは何ですか?