南淡路からイタリアの香りが届きました。
イタリア料理ではお馴染みのハーブ、フィノッキオ。
バジルやイタリアンパセリほどスーパーで見かける事は無いけれど、日本には400年ほど前にはあったようで、松尾芭蕉の季語にも(茴香)使われていたのだとか。
さて週を追う毎に大きくなってきた淡路産フィノッキオ。
今週(12月上旬)の全長は、根から葉先まで凡そ1mもありました。
青々した葉っぱ、シワのない株元、張りのある根っこ。ひしひし感じられる新鮮さ。
12月のコースではこのフィノッキオを《葉っぱ》《株:リンケイ》《根っこ》の3つに分けて、異なる料理でお楽しみ頂けます。
セリ科特有の香りをもった根っこは、ローストにして温野菜として(まるで島人参)
株元はスープか魚介のサラダとして
そして香り成分を蓄えてきた葉っぱは、魚料理のソースに変身。
アンチョビ・白ワイン・バター・魚の出汁に、甘くて爽やかなフィノッキオ特有の香りを効かせた、魚料理にとびきり合うソース。
とても手の込んだソースを受け止める側の魚は、徳島と和歌山の間にある海域で逞しく育った、力強い味わいの白身魚。
皮目はパリッと身はフワフワにソテーした旬の白身魚に、旨味×脂質×酸味×香りを融合させたフィノッキオの優しいグリーンも印象的な、2025年12月の一品

備忘録
《 鱗茎:りんけい 》
葉や茎が重なりあっている状態。チューリップの葉っぱや竹の子の皮?が該当