お久し振りです、レットのホール担当サワコです(^^)
年が変わって、早くも一ヶ月近く経過。
皆様、お元気ですか?
繁忙期が過ぎ、 すっかり穏やかな日々に戻ったレットですが
今日もこうして店を開けて、
お客様のお越しを待っている時間に、幸せを感じます。
そう思う度、
感謝の気持ちと笑顔だけは、
今年も大事にしていこうと思う次第です。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、
新年最初のブログは、昨年末にシェフが初めて臨んだ
『 自家製生ハム 』の仕込みから終わりまで。
生ハムにする食材は、
蝦夷鹿肉の内モモ近くにある ”まるしん” 。
今回、現地から届いた鹿肉は、
屠殺直後で旨味がのっていない為、
約一ヶ月旨味成分が増えるまで待機。
それから一か月。
鹿肉の端っこを焼いて味見。
美味しかったので、次のステップ ” 風味付け ” へ。
たっぷりの赤ワインの中に、自宅でその時期に育っていたハーブや
店で普段使っているスパイスを加えた、液体に二週間程漬けこんで、
風味付け&防腐処理。
ここから先は、レシピと感覚を頼りに、
そろそろか?もう少しか?と
探り探りな日々。
「多分、これ位」という、
シェフ独自の謎な感覚と判断で、
いよいよ最終工程 ” 熟成 ” の準備。
熟成場所は、ワインセラーの中。
環境は適していたようで、
3日目になる頃から表面にいい感じの白カビ誕生(^v^)♪
更に2日後。
いいかんじの白カビは何処へ?
代わりに居たのは、 白くてカリカリな謎のつぶつぶ。
これは一体何だろう(゚_゚;)?
ヤバいもんじゃない事を願い、調べてみると
アミノ酸の一種『チロシン』というもので、
むしろ体に良い物質と分かり、一安心 (´ц`〃)。
数日後、
主だった変化が見て取れなくなったタイミングで、
霧吹きでハムの表面にグラッパを吹き付けて、熟成再開。
これをきっかけに、
生ハムが放つ香りが一気に芳醇になり、
美味しいの予感(>w<)。
某日。
いよいよ試食の時。
真空保存していた生ハムの封を切った瞬間、
何種類もの香りが複雑に混ざり合った、 奥行きのある香り。
期待が高まります。
ビュジュアルも滑らかで、艶があり美味しそう。
それが、
…..
・・・・・
まさかの極薄味。
シェフ曰く、塩を控えめにし過ぎたのが原因かもという事でしたが、
香りと味にここまで落差があるとは思いもよらず、ただただ不思議。
そんな訳で、シェフ初挑戦の生ハムは残念ながらデビューならず。
いずれ、リベンジです。